スウェーデンの誇りであるボルボは、その名が世界中に響き渡っています。日本では、メルセデスベンツやBMWなどの輸入車と比較すると、その存在感はやや控えめかもしれません。しかし、一度ボルボの魅力を体験すると、他のメーカーの車に乗ることは考えられなくなるほどです。それは、ボルボが「世界で最も安全な自動車メーカー」として高い評価を得ているから。
その『安全性への強いこだわり』という独自性が魅力となって、今でも顧客からの絶対的な信頼を勝ち取っています。

日本車の安全性能も優秀だけど、ボルボより10年遅れているとも言われているんだ。
それでも、ボルボが故障しやすいという評判も無視できません。
ボルボの購入を検討している方々の中には、「ボルボはすぐに故障するのではないか?」や「修理費や維持費はどれくらいかかるのだろう?」といった疑問を抱いている方もいるでしょう。
そこで、ボルボがどれほど故障しやすいのか、その理由と共に詳しく説明していきます。
この記事を読むことで、ボルボを購入する不安が軽減されれば嬉しいです。
ぜひ、ボルボの購入を検討する際の参考にしてみてください。




中古のボルボ
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ボルボが故障しやすい理由は何か?


ボルボが故障しやすいというウワサは、他の輸入車と比べると少ない印象ですが確かに故障しやすいと感じる方はいると思います。
では、なぜボルボは故障しやすいという口コミがあるのでしょうか?
日本とスウェーデンの環境差
【定期的なメンテナンスの必要性】
ボルボは万全の状態で走行するために、定期的に部品交換やメンテナンスをするように設計されています。
それを「故障しやすい」と捉えられることがありますが、安全第一がゆえの工夫なのです。
ボルボはスウェーデンのメーカーであり、スウェーデンの気候や走行環境に適応するように作られています。しかし、日本の環境はスウェーデンとは異なり、寒暖差が大きく、またストップアンドゴーの多い走行が車に負担をかけやすいです。 この環境の違いが原因で故障しやすいパーツがあります。
ボルボは、エンジンやトランスミッションの故障が発生することがあります。特に、ディーゼルエンジンのO2センサーの異常動作が故障の代表例とされています。
また、DCT (デュアル・クラッチ・トランスミッション)の故障がV40で多く報告されています。
他にも、アラートシステムの故障・ABS/DSTCやBCMホイールセンサーの不具合・エバポレーターの故障により発生するトラブルなど、代表的な故障はいくつかありました。
ボルボは新しい技術に挑戦するから


ボルボに限らずですが、新しい技術やシステムは、初期のバージョンで問題が発生することがあります。これは、新しい技術が実際の使用環境で初めて試験され、予期しない問題が発見されるためです。
車の故障は、使用状況、メンテナンスの状態、個々の部品の製造品質など、多くの要素によって影響を受けるため一概に「新しい技術=壊れる」とは言いきれませんが、
過去にリコールが出ている事例があるので、理由のひとつとしました。
安全性を追求したり、環境への配慮を探求しつづけるボルボの姿勢は、とても素晴らしいことだと思います。人間は「失敗なくして成長はない」と言いますが、自動車も同じなんでしょうね。
ちなみに、この問題を避ける方法としては「そのモデルの後期型を買う」ことで解決します。
こうした最新技術のバグを修正した後に発売されるのが後期型だから、故障する頻度は前期型と比べて減る傾向にあります。
ちなみにボルボの場合だと、改善されていった集大成を意味する「Classic」という名のついたモデルを選ぶようにすると、その他のモデルより故障は少なくなりますよ。
部品の品質はどうなの?
ボルボの部品は高品質であると広く認識されていますが、それでも一部の部品は故障しやすいとされています。
メイドインジャパンを使っている部分もあることから、良いものを積極的に使う姿勢にはとても好感を持てますよね。
特に、電子制御部品やエンジン部品は故障しやすいといわれています。
安全性能が世界最高水準だからこそ、事故を未然に防ぐためのセンサーをたくさん使用するボルボは、部品よりもセンサーが先に故障してしまい警告灯が点灯することがよくあります。
車両の使用方法
車両の使用方法や運転スタイルも故障率に影響を与えます。
例えば、頻繁に短距離を走行するとエンジンが十分に温まらず、エンジンオイルが劣化しやすくなります。このような小さな積み重ねがエンジンの故障を引き起こす可能性があります。
車両の保管状況
車両がどのように保管されているかも故障率に影響を与えます。例えば、車両が屋外で保管されている場合、雨や紫外線などの影響を受けやすく、これが車両の故障を引き起こす可能性があります。
車庫で雨風や紫外線から守られた車は、外装を観ただけでわかります。
中古車屋さんで見定めるときには、塗装やメッキやゴム類が若々しいかを確認すると過去、どんな環境で保管されていたかがわかるので注意深く観察しましょう。
ボルボが故障した場合、修理費用はいくらくらいかかる?


以下に、ボルボの各パーツの故障時にかかる費用の概算を表形式でまとめました。
結論、国産車と比べると割高に感じるかもですが、決して高くありません。
メンテナンス項目 | 料金 | 説明 |
---|---|---|
エアフィルター交換 | 5,000円 | エンジンに送られる空気中の汚れを除去 |
プラグ交換 | 16,000円 | エンジン燃焼室で火花を飛ばし、燃料を燃焼させる |
プラグコード交換 | 17,000円 | プラグとイグニッションコイルをつなぎ、高電圧を伝送 |
ワイパーブレード交換 (フロント) | 7,500円 | 雨天時の視界確保 |
ワイパーブレード交換 (リア) | 4,000円 | 後方視界確保 |
ブレーキパッド交換 (フロント) | 25,000円 | 車を停止させるための摩擦材 |
ブレーキパッド交換 (リア) | 25,000円 | 車を停止させるための摩擦材 |
ブレーキオイル交換 | 8,900円 | ブレーキシステムの油圧伝達 |
ATオイル交換 | 38,000円 | オートマチックトランスミッションの潤滑・冷却 |
バッテリー交換 | 20,000円 | エンジン始動や電気系統の電源 |
タイミングベルト交換 | 48,800円 | エンジンバルブ開閉タイミング制御 |
冷却水交換 | 1,500円 | エンジンを冷却 |
フロントブレーキディスク交換 | 17,500円 | ブレーキパッドが擦り合う円盤 |
リアブレーキディスク交換 | 17,500円 | ブレーキパッドが擦り合う円盤 |
ブレーキローター交換 | 42,000円 | ブレーキパッドが擦り合う円盤 |
フロントロアアームブッシュ交換 | 50,818円 | サスペンションアームの可動部部品 |
フロントドライブシャフトアウターブーツ交換 | 30,000円 | エンジン動力をタイヤに伝える部品 |
油圧ポンプ用モーター交換 | 340,000円 | 油圧システムの動力源 |
フロントバンパー交換 | 100,000円 | 車体前面の衝撃吸収部品 |
フロントガラス交換 | 180,000円 | 車体前面の視界確保部品 |
オルタネーター | 72,000円 | 発電機 |
エボパレーター交換 | 80,000円 | エアコンの冷媒を蒸発させる部品 |
エンジンマウント交換 | 10,000円 | エンジンを車体に固定する部品 |
インテークマニホールド交換 | 10,500円 | エンジンに空気を供給する部品 |
タービン(ターボ)の故障・交換 | 160,000円 | エンジン出力を向上させる部品 |
ブロワファンモーター交換 | 65,000円 | 車内を暖房・換気する部品 |
ディストロビューター交換 | 12,800円 | 点火時期を制御する部品 |
フューエルリターンホース | 45,000円 | 余分な燃料をタンクに戻すホース |
IACバルブ | 42,300円 | アイドリング回転数を制御する部品 |
エンジンルーム/下回りスチーム洗浄 | 5,000円 | エンジンルームや下回りの汚れを洗浄 |
ATマウント交換 | 25,000円 | オートマチックトランスミッションを支える部品 |
トランスミッション交換 | 350,000円 | エンジン動力を変速・伝達する部品 |
キーシリンダー交換 | 90,000円 | 鍵を挿してエンジン始動・ドア開閉を行う部品 |
パワステサブタンク交換 | 35,000円 | パワーステアリングの油圧タンク |
上記の金額は、ボルボの車種やグレードによって大きく変わるものもありますが、概算の費用としてまとめました。
整備後に高額な請求をされるのを防ぐために、必ずあらかじめ見積書をもらうようにしましょう。
見積書をもらってから、整備するべき箇所を整備士さんと相談しながら決めていくのがおすすめですよ。
整備工場と信頼関係を作っておけば、万が一の時にも安心です。古い車両となれば、ボルボに詳しいメカニックがいる専門工場を日頃から探しておくといいでしょう。
ボルボの故障率について


ボルボは輸入車の中では比較的故障率が低いとされています。
個人的な意見になりますが、周りの輸入車を乗る方の話や輸入車専門の整備士からの話では、
「ボルボは壊れにくくて、パーツ代も国産車とさほど変わらないからおすすめ」との意見でした。
現在V60を所有する私の肌感覚でも同じ意見です。
国産車も壊れますし、そこまで身構えることはないと思いますよ。
技術料に関しては作業内容によってピンキリですが、ドイツ車よりは断然安いと輸入車専門の整備士さんが話してくれました。
それでもコスパを重視するなら、国産の軽自動車に乗ればいいと思いますし、燃費を気にするならアクアやプリウスにすればいいんです。
【整備士から聞いた】輸入車で故障が多いメーカーランキング
ちなみに、超有名輸入車ディーラーでメカニックをする知人から、
メルセデスベンツ・BMW・フォルクスワーゲン・ボルボで故障しやすいランキングを教えてもらったことがあるので、参考までに。
メーカー | 故障率 | 車種 |
---|---|---|
BMW | 1位 | 3シリーズ、5シリーズ、X3 |
フォルクスワーゲン | 2位 | ゴルフ、パサート、ティグアン |
メルセデスベンツ | 3位 | Cクラス、Eクラス、Sクラス |
ボルボ | 4位 | XC60、XC90、V40、V60 |
という結果でした。
ただし、上位3社と比べてボルボを所有する人口は少ないと思うので、
このランキングが正しいとは言えません。ですが、この中でも特にBMWについては頭一つ抜けて故障が多いとのことでした。
まとめ


実は先ほどのBMWの話で思い当たる節がありまして、
私の知人が所有するBMWの3シリーズツーリングも、会うたびにあちこち故障しているんです。
ドアが閉まらなくなった・窓が落ちた・冷却水が漏れた・今度はオイルが、、、と可哀想なくらい故障しています。
個体によるし、どんなメーカーでも「全く壊れない」というラッキーケースもあるので、あとは運と乗り方次第だとは思うのですが。
そのリスクをはねのけるほど、魅力を感じている車両があるなら迷わず所有することをおすすめします。
勇気を出してボルボを所有すれば、多少の出費があろうと毎日の幸福度は上がりますよ。
普段のドライブがもっと楽しくなったり、より安全に目的地まで行けるようになります。
さらに、身近な人から「お洒落な人」だと思われたりもします。
きっとスカンジナビアンデザインが、あなたにも魔法をかけてくれますよ。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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